Amazon Kindleのおすすめの本「殺人へのミニ・トリップ」の感想・レビュー!

こちらの記事では、Amazon Kindleおすすめの書籍「殺人へのミニ・トリップ」を紹介しています!

Amazon Kindle「 殺人へのミニ・トリップ 」面白そうですよね。ただ読む前に他の人が読んだ感想を確認しておいた方が良いでしょう。

この記事では、「 殺人へのミニ・トリップ 」を実際に読んだレビューを載せています。ぜひご覧ください!

Amazon Kindleおすすめの書籍: 殺人へのミニ・トリップ

書籍のタイトル: 殺人へのミニ・トリップ AmazonのURL: 書籍の概要 この「殺人へのミニ・トリップ」という作品には、タイトルにある表題作「殺人へのミニ・トリップ」、「信濃の死」、「愛と憎しみの高山本線」、「特急しらさぎ殺人事件」という4つの短編作品が収録されています。

いずれの作品も著者である西村京太郎氏が得意とする鉄道ものであり、中には詳しい鉄道の知識が必要になる作品もあります。この書籍自体は2017年3月25日に初版が発行されているのですが、作品が作られたのは1982年~1991年の期間であります。

そのため若干鉄道の時刻表などが現在の物とは違っているという点があります。作品が作られた当時は色んな小説に掲載され、出版社も色んな会社から出されたものを、1つに収録している作品であります。

書籍の作者紹介 西村京太郎:本名は矢島喜八郎。日本の小説家、推理作家。1930年9月6日生まれ。本書以外の代表作に「天使の傷跡」、「寝台特急殺人事件」、「終着駅殺人事件」などがある。

主な受賞歴は江戸川乱歩賞(1965年)、日本推理作家協会賞(1981年)、エランドール賞特別賞(2004年)、日本ミステリー文学大賞(2005年)など。警視庁捜査一課の十津川警部や探偵の左文字進などのキャラクターを生み出した。女流作家の山村美紗とは家族ぐるみの付き合いをする間柄であり、山村美紗が亡くなった時の未完作品を完成させる原稿を書いている。

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殺人へのミニ・トリップ

Amazon Kindleおすすめの 殺人へのミニ・トリップ のレビュー①読んだきっかけ

この本を購入したきっかけは行きつけの古本屋に行った時に見つけた書籍であるということです。その古本屋には私がお気に入りの西村京太郎氏の作品がいくつかあったのですが、いずれも私が知らない長編ミステリーの作品でした。

長編ものの場合ですと全部読み終えるまでに時間がかかりますし、読み終わった時にあまり面白くなかった場合は時間とお金が無駄になった気がしてしまうので、短編集の作品を探して購入しました。短編物の場合は1冊の中に4~6の作品が収録されているパターンが多いです。

普通の長編ものは一冊の内容が10章ほどの量になっているので、短編に置き換えると1つの作品が2~3章ほどの量なので読み終えるまでに要する時間もそれほどではありません。

何より1冊の中でたくさんの物語があるので、1つ面白くないものがあったとしてもがっかりせずに他の作品を楽しめるという短編物ならではの楽しみがあるのがいいです。西村京太郎氏の短編作品には色んなタイプの作品がありますが、本書ではいずれも鉄道ものです。

鉄道ものの場合には読んでいるだけで読者が机上旅行を楽しめるような点があるというのが最大の売りと言えます。どの作品であっても警視庁捜査一課の十津川警部が名推理を披露して事件を解決に導いていく展開は共通したものがあります。

Amazon Kindleおすすめする 殺人へのミニ・トリップ のレビュー②お気に入りポイント・満足な点

この本の中で私が一番お気に入りの作品が、「愛と憎しみの高山本線」という作品です。この作品は何と言っても始まり方のインパクトが最高に読者を惹きつけるものがあります。

この作品の犯人は警察や新聞社に予告状を送りつけてから犯行に及びます。その予告状の内容は「次の月曜日に、Aを爆破する K」というものであり、同じ文面でA、B、Cと順番に予告状を送りつけて犯行を重ねていきます。

この展開はアガサ・クリスティーの「ABC殺人事件」の展開とよく似ています。この作品はAから始める場所でイニシャルA・Aの人物、Bから始める場所でイニシャルB・Bの人物とABC順に連続殺人事件が起こるのですが、こういう作品の入り方は読者を一気に作品にのめりこませていくものがあります。

「特急しらさぎ殺人事件」では、鉄道の仕組みを利用した殺人事件が起こります。鉄道には直流電化と交流電化の接点のところが死電区間(デッドセクション)となって、一瞬電気が一斉に消えるのですがその一瞬を狙った殺人が起こるわけです。

このようなことは普通に鉄道に乗っている人間には気づかないことですので、作者の鉄道への興味と知識が十分に発揮されている作品だと言えます。表題作の「殺人へのミニ・トリップ」では伊豆下田の特急列車の個室の中で見知らぬ女性が殺されているのを発見するというインパクトのある入り方が面白い作品となっています。

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Amazon Kindle 殺人へのミニ・トリップ のレビュー③不満だった点

この本には上記の3作品以外に「信濃の死」という作品もあります。これは警視庁捜査一課の亀井刑事が休暇をもらって野沢温泉に行った時に知り合った人間が殺されていくところから事件が始まります。

この作品もなかなか面白い出来であったと感じます。なので4作品を通してみてみても、ものすごい不満があるというわけではありません。強いて欠点を上げるとすれば、4つの作品ともに事件の起こり方や殺人の方法がインパクトがあるとは言えるのですが、真犯人探しという観点からすれば少し弱いということです。ABCの順番に事件が起こったり、鉄道の死電区間の暗闇を利用する殺人などはアイディアとしては秀逸なのですが、そちらの方に重点を置きすぎたあまり犯人捜しの部分は楽しめないということです。

「殺人へのミニ・トリップ」や「信濃の死」にしても事件の起こり方や被害者のおかしな行動の理由を考える方が主眼になっていたので、犯人捜しの方は少し弱かったです。

まあそういう誰が真犯人か考えるようなタイプの物はおそらく短編では難しくて、長編作品の方で楽しんでくださいという作者のメッセージだと思います。長編作品の中で様々な伏線を張っておいて終盤で一気にそれらを回収して真犯人を割りだして事件解決というパターンが多いのでしょう。

まとめ

購入したきっかけ・理由や実際に使用した感想についてご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。

ぜひこちらの感想も踏まえて読んで見ることを検討して見て下さい!

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