おすすめ本「ナナメの夕暮れ」の感想・レビュー!オードリー若林さん独自の視点で面白い!

こちらの記事では、書籍「ナナメの夕暮れ 」を紹介しています!

お笑い芸人であるオードリー若林さんがしたためたエッセイです。

「おじさんになって生きづらさから解放された」という若林さんが、若林さんらしく少し斜めの目線から、その心境を語っています。

もともとは内気で人見知りな性格の若林さんが独自の視点で書いており、さすがお笑い芸人と感じる表現力も必見です!

日常生活に疲れた方々におすすめです!

以下、読んだレビューを書いています。ぜひご覧ください!

おすすめの書籍: ナナメの夕暮れ

ナナメの夕暮れは、お笑い芸人のオードリー・若林さんが書いた、人生を歩む中で感じてきたリアルな感情を正直にありのままに表現している作品です。

生き生きと明るく前向きに人生を楽しんでいる人への嫉妬や憧れの気持ちを捨て、ありのままの弱い自分を受け入れることにより生きやすくなった現在の心境を赤裸々に語っています。

誰もが抱いたことのあるマイナスな感情を隠すことなく表現し、生まれ持ったユーモアを交えながら軽快に綴り、共感できる部分や思わずツッコミを入れてしまいたくなるような一面が散りばめられています。

「おじさん」になってようやく生き辛さから解放され、自分に合った人生の歩み方を見つけた彼の姿から、勇気をもらう人は少なくないでしょう。

若かりし学生時代には到底受け入れられなかったことも、年齢を重ねることによりなぜかスッと受け入れられるようになる。

そんな誰もが感じたことのあるような感情を、さすが芸人と思わせるような絶妙な表現で面白おかしく綴っています。

「ナナメの夕暮れ」というタイトルから滲み出ているように、彼の独特なナナメからの視点を、夕暮れ時を迎えたおじさんの立場からズバッとスッキリ表現しています。

共感できる部分が多く、温かい気持ちになる一冊です。

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ナナメの夕暮れ

ナナメの夕暮れのレビュー①読んだきっかけ

この書籍を読もうと思った理由は、率直にタイトルに惹かれたからです。

仕事と家庭の両立に悩んでいた私は、このままでは心が壊れてしまうような気がして、突発的に有給休暇を取りとにかく海を見に行こうと電車に乗りました。

そして乗り換えのために降りた品川駅で、何か心の癒しを求めて書店内をウロウロしていました。そんな時に出会ったのがこの「ナナメの夕暮れ」です。

とてつもなく不安定な状態だった私の心をぐっと引き寄せてくれたタイトルでした。

「ナナメ」という響きに自然と導かれて手に取ってみると、まさに私が抱えていた「生き辛さ」についての一文が・・・。

おじさんになって、生き辛さから解放されたという筆者の心模様が赤裸々に綴られており、先を読まずにはいられなくなりました。

書店内を既に何周かしていた私は、この本と出会ってからは他の書籍と迷うことなく、レジへと真っ直ぐに向かいました。

これまであまり気にかけていなかった筆者の若林氏に対し、なぜか「この人なら同じ気持ちかもしれない」と淡い期待を抱いてさえいました。

海へ向かう電車の中で早速ページを開くと、闇を抱えていた心をそっと撫でてくれるような優しさを感じ、「私だけじゃないんだ」と小さな勇気が湧いてくるのを感じました。

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ナナメの夕暮れ

ナナメの夕暮れのレビュー②お気に入りポイント・満足な点

この書籍の魅力は、筆者の素の感情がありのままに表現されていることです。

大袈裟に飾ることも盛ることもなく、まさに「ナナメ」のまま正直に綴られています。

そのため、共感できる部分や共感できない部分を含めて、読む側もありのままの正直な気持ちで向き合うことができ、読んでいるうちに自分自身の気持ちとも向き合っているような気分になります。

そして、さすがはお笑い芸人。

しっかりと落とし所があり、文章表現がとても巧みで、心地よいペースでリズム良く読み進めることができます。

悩みを抱えていた私にはまさに打って付けの作品で、「悩んでもいいんだ」「そのままでいいんだ」と背中を押してくれるような温かさを感じました。

また、エッセイという性格上、筆者のリアルな日常生活にも触れることができます。

テレビの向こう側の人でありながら、その内面は自分と重なる部分がたくさんあり、同じ人間であることを嬉しく感じることさえありました。

きらびやかな世界で活躍しているにもかかわらず人間臭さを失わず、「ナナメ」な自分と上手く向き合ってきた筆者の生き様に触れることができ、生き辛さを感じていた自分もいつの日か生き辛さから解放される時がくるのではないかと思わせてくれる様な一冊です。

ナナメの夕暮れレビュー③不満だった点

この書籍についての唯一の不満は、エッセイというジャンルのため、終わりがないということぐらいでしょうか。

筆者のありのままの人生を表現した作品のため、これから先もずっと続きがあり、決して終わりがありません。

そして、ここに綴られていることは今後の人生を歩む中で変化することもあるでしょうし、もしかしたら正反対の気持ちになることもあるかもしれません。

もしかしたら、あの時はこう言っていたのに今はこう言っているというような、裏切られたような気持ちになることもあるかもしれません。

しかし、そんな不安定さがあるからこそリアルであり、人間らしさを感じられることができ、今この時に導かれたんだなと思うことができます。

もしも私の心が満たされていたとしたら、この作品に導かれることはなかったかもしれません。

そんな意味で、「ナナメ」というキーワードに惹かれる人を対象とした、一部の人の共感を得られる作品なのかもしれないと思うのと同時に、もしかしたら、多くの人が少なからず「ナナメ」な一面を持っているかもしれないと思わせてくれる様な、万人受けする様な要素も持ち合わせています。

ですから、これで完結して欲しいと思う反面、この先の続きもずっと覗いてみたいと思ってしまう様な作品です。

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まとめ

購入したきっかけ・理由や実際に使用した感想についてご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。

見てきた通り、特徴は以下の通りです。

  • 一流お笑い芸人によるエッセイ作品!
  • おじさんになって生き辛さから解放された、という面白い視点!

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