こちらの記事では、おすすめの書籍「アルジャーノンに花束を」を紹介しています!

アルジャーノンに花束を」面白そうですよね。ただ読む前に他の人が読んだ感想を確認しておいた方が良いでしょう。

この記事では、「アルジャーノンに花束を」を実際に読んだレビューを載せています。ぜひご覧ください!

Amazon Kindleおすすめの書籍:アルジャーノンに花束を

アルジャーノンに花束を

著者のダニエル・キイスは1927年の8月9日にニューヨーク州ブルックリン区で生まれて、17歳で米国海事局に船員として就職しました。

仕事のない週末に趣味として執筆活動をスタートさせたのは、ニューヨーク市内のハイスクールで英語教師として落ち着き始めた頃からです。

中編小説として発表された本作品は、1959年のワールドSFソサエティでヒューゴー賞を贈られています。1966年には長編小説へと大幅に改稿したものが、アメリカSFファンタジー作家協会においてネビュラ賞を獲得しました。

日本では1978年に小尾芙佐の翻訳によって早川書房から刊行されていて、トーハン調べによる1992年度の年間ベストセラーで単行本・文芸部門の第4位にランクインしています。

1968年に「まごころを君に」のタイトルでラルフ・ネルソン監督によって映画化、2002年には新城毅彦の演出でテレビドラマ化など映像化作品も枚挙にいとまがありません。

知的ハンディキャップを抱えながらパン屋さんで働いていた男性が、脳外科医の博士と心理学の教授のサポートを受けて生まれ変わっていく社会派文学です。

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Amazon Kindleおすすめアルジャーノンに花束のレビュー①読んだきっかけ

2、3年ほど前に日本の関西名門大学の研究チームがマウスを使った臨床実験を繰り返している最中に、学習能力や脳の働きを飛躍的に向上させる未知の物質を発見したというニュースを聞いてこの小説のことを思い出してしまいました。

新発見された化学物質には「アルジャーノン」という名前がつけられたという、まことしやかな噂もささやかれています。

半世紀以上前では単なる夢物語だったのが、もうすぐ実用化しようとしている科学技術の向上には驚かされますね。

人工的に人類の知能を高めた近未来をテーマにしたSFといえば、伊藤計劃の「ハーモニー」も有名かもしれません。世界崩壊の危機をダイナミックに描いた伊藤作品よりも、ごく普通の青年の日常にスポットをあてたキース版に惹かれたのが決め手です。

豪華な装丁が施されている愛蔵版にも食指を動かされましたが、リーズナブルな価格で持ち運びしやすい文庫バージョンを購入しました。

駅前のファッションビルにテナントとして入っている新刊書を扱う書店では見当たらなかったために、インターネットの古書通販サイトで注文してようやく手元に届いたのが2019年の12月18日のことです。

イラストレーターやパズル作家としても創作活動を続けている、おおやちきによるカラフルな花束のカバーデザインが気に入っています。

Amazon Kindleおすすめするアルジャーノンに花束をのレビュー②お気に入りポイント・満足な点

まもなく32歳を迎えようとしながらも1週間にわずか11ドルの給料をもらって、ドナー・ベーカリーで働いている主人公チャーリイ・ゴードンの後ろ姿が哀愁たっぷりです。

粉ねり機械の操作や配達業務も危なっかしくて、いじわるな同僚たちにトイレ掃除ばかり押し付けられている理不尽さに憤りを覚えてしまいます。

父親のマットや母・ゴードンともすっかり疎遠になっていて、唯一無二の心の拠り所であったハーマン伯父さんも既にこの世にはいません。

そんな孤独で単調な日々を送っていたチャーリイに、ある日突然に舞い込んできた1通の招待状がドラマチックでした。

泣く子も黙るピークマン大学の心理学研究室のドアの前に立ち、勇気を振り絞って部屋の中へと足を踏み入れていくチャーリイが勇ましく映ります。

単純なサクセスストーリーとして纏まることもなく、終盤には思わぬ落とし穴が待ち受けていて驚かされるでしょう。

知能というものはテストで高得点を取ったり上位ランキングの大学に合格するためだけに使うのではなく、周りの人たちに対して思いやりをもつ能力のことなのかもしれません。

いま現在教育学部で学んでいる学生の皆さんや、教職に就いている方たちは是非ともこの1冊を手に取ってみてください。

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Amazon Kindleアルジャーノンに花束をのレビュー③不満だった点

不満な点があるとするならば、序盤の延々とひらがなが羅列されているパートが読みにくいところでしょうか。

成人センターで単語の読み方やスペルを猛勉強することになったチャーリイが、悪戦苦闘しながらも少しずつ成長していく過程は確かに伝わってきました。

英米文学の翻訳家として名高い小尾芙佐さんらしく、チャーリイ独特の誤字脱字を何とか表現しようとしている創意工夫には頭が下がります。

いっそのことアルファベット表記にしてしまい、欄外に日本語で脚注を付けると分かりやすかったのかもしれません。タイトルにもなっているアルジャーノンとは、チャーリイがピークマン大学の実験室で出会った檻に入れられた白いネズミのことです。

競争相手だったふたりの間に種族を越えた友情が芽生え始めていくのかと思いきや、それほどストーリーには直接的に絡んでこないために拍子抜けしてしまいますね。

タイトルの末尾についている「花束を」という言葉から、容易に物語のラストが予測できてしまうのも難点のひとつでした。

センターの女性教師アリス・キニアンとチャーリイとの恋愛関係にのみ重点が置かれていましたが、ふたりの先生と教え子としての関係性をもう少し掘り下げてほしかったです。

まとめ

購入したきっかけ・理由や実際に使用した感想についてご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。

ぜひこちらの感想も踏まえて読んで見ることを検討して見て下さい!

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