Amazonでおすすめの本「試着室で思い出したら本気の恋だと思う」の感想・レビュー!

こちらの記事では、おすすめの書籍「 試着室で思い出したら本気の恋だと思う」を紹介しています!

試着室で思い出したら本気の恋だと思う 」面白そうですよね。ただ読む前に他の人が読んだ感想を確認しておいた方が良いでしょう。

この記事では、「 試着室で思い出したら本気の恋だと思う 」を実際に読んだレビューを載せています。ぜひご覧ください!

Amazonでおすすめの書籍: 試着室で思い出したら本気の恋だと思う

路地裏のセレクトショップを営む一人の女性。彼女は服をセールスするのではなく、静かに訪れた女性たちの思いにそっと寄り添います。

ここで出会った服や小物たちは、恋に悩める女性の背中を少しだけ、そっと押してくれます。

彼との恋がマンネリ化したネイリスト、不倫の恋を信じる美容マニア、元カレと後輩の披露宴でスピーチをするキャリア女子、後輩に告白するために綺麗になろうとする地味なOL…。

大人になっても、どこかにある女の子の部分。そこを優しく包み込みながら次の一歩を促すストーリーは読者の共感を呼びます。

それぞれの恋を通して、人生を変えていこうとする主人公たちを思わず応援したくなります。

勇気があれば自分が変われることを教えてくれる5つの物語は必見です。

この物語を描くのは、気鋭のコピーライター尾形真理子さん。アクセサリーやコスメブランドなど多くの企業の広告コピーを手がけています。

彼女が注目されたのは、東京のファッションビルであるルミネの広告でした。

ルミネの広告はシーズン毎に話題となり、恋する女の子の気持ちを掴むキャッチコピーは世代を超えて女性の支持を集めています。

恋にときめき、少しのことで浮き沈む女の子の気持ちを繊細に描写する感性が一目を置かれています

Amazonでおすすめの 試着室で思い出したら本気の恋だと思う のレビュー①読んだきっかけ

毎日往復1時間の電車通勤の時間を読書にあてています。そのため、定期的に書店に行く機会をつくって書籍を探していました。

書店で文庫本を探している時に、棚のポップが私の目を引きました。「かわいい服を買ったとき、一番に見せたい人は誰ですか」という書籍のキャッチコピーでした。

興味をそそられて、この書籍を手に取って少し読んでみました。主人公の女の子たちに引き込まれるような文章が心地よかったです。

このとき、作者がルミネの広告のコピーライターであることを知りました。

もともとルミネの広告は毎回素敵だと思っていたので驚きました。私は結婚して4年目、妊娠や出産をして胸のときめきを感じる機会も少なくなっていたので、書籍の内容に心惹かれました。

この作者が執筆したものは女の子の気持ちを丁寧に描き、共感ができる内容だろうと思ったので、購入を決めました。

読書は主に通勤電車内で行っているので、電車から降りた後の気分で書籍を選ぶことができるように、最寄り駅の書店を利用しています。

Amazonでおすすめする 試着室で思い出したら本気の恋だと思う のレビュー②お気に入りポイント・満足な点

この書籍は、どこにでもいる恋に悩める女性が、それぞれの短編集の主人公です。

家族がいて仕事もあって、疲れながらも毎日頑張っている姿はとても身近に感じることができます。

どこか自分と同じだと共感を呼び、話に引き込まれるため、間違いなくオススメできます。

ドキドキ、ワクワクとした恋愛漫画的な要素はありません。しかし、現実で起こるドキッとする恋、フワフワと浮つく心、少しのことで浮き沈む様子が繊細に描かれており、私はそこが一番気に入っています。

好きなポイントは、短編集の主人公とは別にセレクトショップの女性という軸になるキャラクターが、それぞれの短編集で登場するところです。

そしてエピローグでは他の女子に寄り添っていた彼女が主人公になります。

物静かな彼女がもつ女の子の部分を読んで、最後はほっと心が温まるのです。

短編集なので、通勤の隙間時間にとても読みやすい構成でした。どの話も結末はどうあれ後味がよいので、出勤前に読んでも気持ちよく仕事に向かうことができます。

むしろ、普段は忘れがちな女の子の気持ちを思い起こさせてくれるため、わざわざ鏡でメイクを直してみたりします。

何度も同じ本を読むと飽きてしまうことがありますが、こういった気持ちを引き出してくれる文章にまた出会いたくて、つい定期的にこの書籍を開いてしまうのです。

Amazonで試着室で思い出したら本気の恋だと思うのレビュー③不満だった点

この書籍で気に入らない点は、まず続編がないことです。

もっと読みたい、という気持ちはあるのですが、続きはありません。なんでもシリーズ化すればよい訳ではありませんが、この繊細な文章をまた読みたいと思っても、この書籍しかないのです。

何度読んでも飽きませんが、そこは残念だと思います。さらに本文中には作者の持ち味であるキャッチコピーがでてきて、短編集はそのコピーをテーマにした内容になっています。

ある意味、テーマに沿っていることが分かりやすいように文章が構成されています。

読者に考えさせるような捻りを加える部分があれば、読者はよりスッキリ感がでるのでよかったと思います。

描写の中で改善して欲しいポイントは相手の男性の思いが読み取れないことです。

あくまでも女の子の主観を大切にしているためか、登場する男性たちがどういう思いで発言や行動をしているのかが描かれていません。

男性の挙動を深読みして揺れる女の子の心情を描くのには効果的ですが、私は男性に不消化な思いを抱いてしまいます。

疑心暗鬼になる女の子の気持ちを抱かせる趣旨かもしれませんが、釈然としない気持ちがあるので、少しでも男性側の描写があるとよかったと思います。

まとめ

購入したきっかけ・理由や実際に使用した感想についてご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。

ぜひこちらの感想も踏まえて読んで見ることを検討して見て下さい!