こちらの記事では、Amazon Kindleおすすめの書籍「日本国債 改定最新版」を紹介しています!
Amazon Kindle「 日本国債 改定最新版 」面白そうですよね。ただ読む前に他の人が読んだ感想を確認しておいた方が良いでしょう。
この記事では、「日本国債 改定最新版 」を実際に読んだレビューを載せています。ぜひご覧ください!
Amazon Kindleおすすめの書籍: 日本国債 改定最新版
書籍の概要: アシスタントとして証券会社に入社した女性社員が債券デイーラーに抜擢され、債券取引の仕組みや実際を先輩社員について勉強し成長していく様を縦糸に物語が進んで行きます。
そこに、ある事件を追いかける特捜刑事、業界で名の通った日本国債ディーラーの不審な交通事故、日本国首相や合衆国大統領までが登場し、謎を深めながらストーリーが展開します。そして最大のクライマックスは、日本国債入札における「未達」の発生は起こるのかどうかに絞られていきます。
一国の運命を左右しかねない未曾有の危機の背後には恐るべき罠が仕掛けられているのでしょうか。
書籍の作者紹介:幸田真音(こうだまいん) 1951年に生まれ、外資系銀行や証券会社での債券ディーラーを経験後、95年作家に転身しました。
時代にあった金融トピックスをテーマに、激しい企業競争の中でも矜持を失わない人間たちを描いて人気があります。
政府税制調査会、国土交通省・交通政策審議会、財務省・財政制度等審議会、財務省「国の債務管理の在り方に関する懇談会」の委員などを歴任しました。テレビ、ラジオなどマスコミでも活躍しています。
他に「天祐なり」「ランウエイ」「人口知能」「ヘッジファンド」などの作品があります。
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日本国債 改定最新版
Amazon Kindleおすすめ 日本国債 改定最新版 のレビュー①読んだきっかけ
安定した投資先として日本国内債券への投資を始めましたが、債券は株式に比べると分からない点が多く、売買のタイミングが難しいと感じました。
債権価格と金利との関係がどう動くのか、売買される市場がどこにありどのような仕組みで動いているのか、売り手と買い手は誰なのか、これらの基本を理解せずに債権投資に深入りすることは危険です。
また日本国債の利回りはゼロ近辺であるにもかかわらず、何故購入者が存在するのか不思議です。 これらを勉強するためにまず、久保田博幸氏の著作「債券の基本とカラクリがよ~くわかる本」を購入し勉強を始めました。
この本は債券の基本について全くの素人でも理解できるように書かれた最高の入門書です。
大学研究室や経済研究所での机上の理論のもてあそびではなく、債券デーリングを実際に経験した人でないと書けない内容であることがすぐ分かります。
著者の久保田博幸氏に興味を持って調べたところ、幸田真音氏の小説「日本国債」の登場人物のモデルになった人であり、日本国債の動向や日銀金融政策に詳しいことが分かりました。
ダイナミックに筋が展開する小説を楽しみながら、債券についての理解を深められる打ってつけの本として、小説「日本国債」を選んだ訳です。
幸田真音の著作で、高橋是清と百年前の日本国債を描いた小説「天祐なり」を読みたいという気持ちもありました。
投資のために債券のことを知りたいという直接的で強い動機がありましたので、百年前の日本国債を知る前にまず現在進行中の債券事情を理解することが優先と考え、小説「日本国債」を選択しました。
Amazon Kindleでおすすめする 日本国債 改定最新版 のレビュー②お気に入りポイント・満足な点
書籍購入の最大の目的であった「日本国内債券の実際の動きをしりたい」という目的は十分満足されました。
エンターテインメント小説としても無条件で楽しめます。登場人物が、日本国首相、合衆国大統領、特捜刑事、債券デーラー、債券アシスタント、財務省幹部、金融機関幹部など多彩で、性格付けがうまくできています。
これらの人物が登場し次から次へと事件が起こり、スピーデイーにストーリーが展開しますので飽きさせません。自分が決めた入札価格ではたしてうまく落札できるのか、結果が判明するまでのスリルは相当なものです。
またこの小説の最高のクライマックスとなる「日本国債入札の未達」が発生するのかどうかという箇所はドキドキさせ、早く先が知りたいという経済小説で重要な要素を満たしてくれます。
また不審な交通事故や未遂事故が起こり、探偵小説としても楽しめます。
日本国債が具体的にどのように売買されているのか、まるでテレビの実況中継を見ているかのように理解できました。
売り手の側に財務省と日銀があり、各々に役割分担があります。買い手の側には証券会社、銀行、保険会社、運用ファンドなどが、自分たちの思惑をもって動いていますが、同じ証券業界の中でも大手と中堅ではプライドの持ち方に差があるところが興味深く描写されています。
世界的に利回りの低い日本国債が何故大量に販売されるのか、財務省がどのような仕組みを作り、証券会社、銀行、保険会社にはめ込んでいくのか、疑問であった点が理解できました。
また債券は株式市場のような取引市場があるわけではなく、仲介者を入れた相対取引で売買が行われることが理解できました。
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日本国債 改定最新版
Amazon Kindleの日本国債 改定最新版 のレビュー③で不満だった点
登場人物に日本国首相と合衆国大統領が登場し、国の存亡にかかわる大事と個人のプライドを満足させる思惑が交錯し、この小説の大きな背景となっていますが、やや肩に力が入り過ぎの感があります。
スケールの大きな物語にしたいという筆者の狙いがあると思いますが、不自然さを感じさせます。
そこまで大上段に構えるとむしろ空虚さが出て来て逆効果ではないかと思いました。債券デーラーはサラリーマンの中でも厳しい職業という印象はありますが、我々の周囲に存在する一般人でありますので、この人たちから遊離した首相や大統領を登場させる必要性に疑問があります。
また不審な交通事故にあった有名債券デーラーが意識不明なまま病床にあるという設定です。彼をこの小説の下支えの役回りを果たさせようという筆者の意図のようですが、いつまでも意識不明の状態が続きますので、読者はすっきりしないもどかしさを感じることがあります。
日本国債」は上下巻で完結していますが、債券の仕組みを知る一助としてこの小説を読んだ者の立場からは「続日本国債」を書いて欲しいという気持ちに駆られます。
「日本国債」では国債の買い手が国債引き受け団(シンジケート)を作り、国債の安定的な消化と市場の動きにミートした発行利率の決定に貢献する様子が書かれていますが、現在シンジケートは存在していません。
シンジケートがなくなった今、かつてシンジケートが果たしていた役割はどのように担保されているか知りたいところです。またマイナス金利の導入が債券市場に与えている影響についても知りたいところです。
まとめ
購入したきっかけ・理由や実際に使用した感想についてご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。
ぜひこちらの感想も踏まえて読んで見ることを検討して見て下さい!
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