Amazon Kindleおすすめの本「白銀の墟 玄の月 第一巻 十二国記」のレビュー・評判!

こちらの記事では、Amazon Kindleのおすすめの書籍「白銀の墟 玄の月 第一巻 十二国記」を紹介しています!

白銀の墟 玄の月 第一巻 十二国記」面白そうですよね。ただ読む前に他の人が読んだ感想を確認しておいた方が良いでしょう。

この記事では、「白銀の墟 玄の月 第一巻 十二国記」を実際に読んだレビューを載せています。ぜひご覧ください!

Amazon Kindleおすすめの書籍:白銀の墟 玄の月 第一巻 十二国記

あちらは十二の国を十二の王と十二の麒麟と呼ばれる神獣が治める世界だった。普通の女子高生だった陽子は流されて間違ってこちらの世界に生まれてしまった。

本当はあちらの産まれで、さらに麒麟が選んだ次の王であるという。 どうにか事態を受け入れた陽子だが諸国の問題に巻き込まれていく。 中でも泰という国は王も麒麟も不在のまま国が傾き荒れ始めていた。

国同士はお互いに干渉しないものであったが陽子が立ち上がり諸国に声をかけ泰の問題を解決しようと奮闘する。また泰の民も傾く国の助けになろうと必死で生き抜こうとする様子を描いた長編シリーズの最終章。

作者 大分県出身、京都市在住 夫は推理作家の綾辻行人。大谷大学入学、京都大学の推理小説研究会に所属しそこで知り合って学生結婚をしている。 代表作はテレビアニメ化した悪霊シリーズ、十二国記シリーズ。

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白銀の墟 玄の月 第一巻 十二国記

Amazon Kindleおすすめ本:白銀の墟 玄の月 第一巻 十二国記のレビュー①読んだきっかけ

なぜこの書籍を購入し読もうと思ったか。 この十二国記シリーズというのは名前の通り別の世界だけれど十二の国を舞台とした物語です。一番初めにこのシリーズが刊行されたのが1992年、慶という国の話でした。

そして今作はシリーズでいうと6年ぶりの長編であり、この話の舞台となる泰の続編と考えると実に18年ぶりの刊行になるのです。刊行の噂が立ち、発表となった時からこの本に没頭して読む時間をまず工面することから始めたくらいの気合いの入れようでした。

購入以前の問題です。書店に向かった時、申し訳ないですが他の書籍は目に入りませんでした。 しかも長年謎になっていた泰の王の行方や謀反を起こした官吏に対して、本来持っているはずの特有の能力を失ってしまった麒麟がどう対処していくのか、今回は全てが完結する最終章となるのです。

また小野不由美の作品は特にこの十二国記において顕著に見られるのですが、周到に地道に物語を紡ぐのです。

そして紡いで紡いで最後の最後にとてつもないカタルシスを与えてくれるのが特徴です。それがシリーズの中でも最長編となる18年ぶりの泰国の最終章ともなればどれほどのものになることでしょう。

刊行に合わせて過去のシリーズを読み返して復習をし、万全の態勢で購入に向かった次第です。

Amazon Kindleでおすすめする白銀の墟 玄の月 第一巻 十二国記のレビュー②お気に入りポイント・満足な点

気に入っているのはその圧倒的なまでに緻密に配された舞台の背景です。ただのファンタジーではなく戦記物としても楽しめるのは国の成り立ちから始まり、国の文化風習、政治宗教にまで言及されているからだろうと思います。

また異世界ならではの神が実在していたり、子どもは木になることで産まれたりといった荒唐無稽な設定もこの世の理として説得力を持たせてしまう世界観は本当に見事です。

それに加えて一瞬浮き上がるようによぎる一人一人の垣間見える人生の見せ方の上手いことといったら。歴史が大きく動く陰で翻弄されながらも人は生きて、そして死に、また新しい命が生まれることを改めて教えてくれるのです。

志半ばに逝くもの、矜持を保つ為に逝くもの、家族を守るため、そんな彼らの悲願は叶えられるのでしょうか。一人一人の起こす小さな波がどんどん大きくうねり嵐となるまでの描写のおかげで読者の期待は限りなく高まって行くのです。

また今回は泰の国王の不明とされていた行方についても解決しています。さらに泰の麒麟の孤独な戦いや、彼自身の成長もまた楽しめる内容になっています。

色々な側面から何度だって読み返せる作品なのです。 謀略に嵌められた泰王、奮闘する泰麒、抵抗する謀反人、王と麒麟不在により傾く国を必死で支える泰の民達、助力する周囲の国の面々が絡み合い、クライマックスに向けて一つに融け合っていく。読み応えしかない作品です。

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白銀の墟 玄の月 第一巻 十二国記

Amazon Kindle白銀の墟 玄の月 第一巻 十二国記のレビュー③不満だった点

書籍はもう聖典と崇めてもいいほどの崇拝ぶりではありますが、あえて気になる点をあげるならば刊行頻度が上がるととても嬉しいです。

ただこれは作者の体調によるものとも聞いているのでそこはもう刊行して頂けるだけでありがたいと思ってもいます。

それと舞台が中国風な香りのする異世界ファンタジーなので名称の言い換えが世界観を損なわない為に必要不可欠であるとそれは思います。

ただその為にベッドやテーブルなんかも全て言い換えるとなると一々寝台だの茶卓だのと紙面がごちゃごちゃした漢字で埋め尽くされ、部下なども麾下と表記されていたりすると、どんな意味なのか前後の文脈で判断したり、また調べたりといった一手間がかかることがあります。

苦にはならないが初見の先を急ぎたい時はその行為をないがしろにして読み進めてしまうこともあります。ページこそ読み飛ばしていないがたまに単語を読み飛ばしているのです。

また登場人物もとても多いのですが名前が全く日本名とは馴染みのない漢字二文字の音読みのものばかりで、中国史を読み慣れない私は全て僧侶かと思いながら自分で別紙に相関図を作り名前と読み方、肩書きなどを書き込みながら読んでいます。これは電車や寝る前に軽くといった読み方が出来ません。

まとめ

購入したきっかけ・理由や実際に使用した感想についてご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。

ぜひこちらの感想も踏まえて読んで見ることを検討して見て下さい!

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