「泡盛」は沖縄県の伝統的なお酒で、酒税法の上では「焼酎」に分類されます。
しかしその原材料・仕込み・アルコール度数など、他の焼酎とは一線を画する特徴のあるお酒です。
ここでは泡盛の特徴について解説すると共に、Amazonのレビュー高評価(★4以上)の泡盛のおすすめ商品を厳選して5つ紹介します
泡盛の概要:知られざる事実
「泡盛」は酒税法の上では「焼酎」に分類されるお酒で、法律的に言うなら、「泡盛」と「焼酎」には明確な違いはありません。
国税庁のサイトには、独立行政法人酒類総合研究所の見解を引用し、泡盛について「黒麹菌で造る米麹のみを使用し、香味成分が豊富で濃厚な味わいがある」とされています。また、3年以上の長期熟成のものは「古酒(クース)」と呼ばれます。
泡盛の原材料となるのはお米で、基本的な製法は焼酎と共通します。
泡盛が米焼酎にはない、泡盛独自の特徴として、種麹に黒麹菌を用いる他、仕込みを1回のみとし、全麹仕込みで行うこと、蒸留に単式蒸留器を用いることなどが挙げられます。
これらの製法上の特徴があることで、泡盛には米焼酎とは違う、特有の味わいを生み出します。
「泡盛」という呼称の由来には諸説あります。仕上がったお酒を器に注いだ時の泡立ち具合から、そのお酒の出来栄えを判断していたことから「泡盛」と呼ばれるようになったと言うのが、もっとも有力とされていますが、元は原材料に米ではなく「粟(あわ)」という穀物を使用していたという説、サンスクリット語でお酒を表す「アワムリ」という言葉が元になっている、等の説があります。
「泡盛」の中でも、特に珍重されているのが「古酒(クース)」です。「古酒」は長期間熟成させることで、その味わいが芳醇で、舌触りがまろやかになり、より飲みやすくなります
酒税法では、3年以上貯蔵され熟成された「泡盛」が「古酒」と表記できることになっていますが、それよりも長期熟成された「古酒」もあります。
また、熟成期間の違う「古酒」をブレンドする場合、表記上は若い古酒の熟成年数を表示しなければいけません(7年ものと3年もののブレンドなら表記上は「3年」としなければならない)
「古酒」の味はベースの泡盛や熟成を行う壺等の容器によってさまざまです、特に香りにははっきりと個性が現れ、バニラやキャラメルのような濃厚な甘い香りを持つものから、フルーティでさわやかな香り、しいたけのようなキノコ系の香りのものまで、さまざまです。
まだ熟成のすすんでいない泡盛を購入して、自宅で熟成させることで、オリジナルの古酒を造れるのも泡盛の特徴です。
甕・壺、瓶などの容器に泡盛を入れて冷暗所に寝かせ、1年に1回程度、泡盛を全体の10~20%程度抜いて、新しい泡盛を継ぎ足します(仕次ぎ)。これを繰り返すことで泡盛の熟成が進み、古酒となるわけです
Amazonレビュー高評価のおすすめ商品の選び方
泡盛は古酒として熟成年が長くなるほど、まろやかで飲みやすい飲み口になります。
若い泡盛には荒々しさもあるので、初心者の方はまず、10年程度熟成の泡盛の中から選ぶのが良いでしょう。また、自分で泡盛を熟成させて古酒を造りたい場合は、それに適した原酒を探すと良いでしょう
Amazonのレビュー高評価(★4以上)の泡盛・古酒の超おすすめ商品5選!
Amazonでレビュー高評価を受けている(★4以上)の泡盛・古酒のおすすめ商品を5つ、厳選して紹介します。
Amazonでレビュー高評価のおすすめ商品その1:泡盛 松藤 粗濾過 44度 1800ml 一升瓶
時間をかけて上質に仕上げた麹と醪を使った原酒を荒濾過で仕上げた、旨味をたっぷりと含んだ泡盛です。
豊かな風味と力強い味わいを特徴としており、古酒として熟成させるために必要な成分が豊富に含まれていますので、手元に置いて熟成させる原酒として最適です。
ストレートで飲んでも良いですが、水割りにするとほのかな甘味とフルーティな香りを楽しむことができます。
熟成させなくても古酒らしい芳しさとコクがあり、濃厚な泡盛を好む人に特に支持される一本となっています。
Amazonでレビュー高評価のおすすめ商品その2:瑞泉酒造 青龍 30度 [ 焼酎 沖縄県 1800ml ]
熟成させた古酒をブレンドしてベースとなる泡盛を造り、さらに3年間、古酒を仕次ぎして熟成させました。まろやかで、かつすっきりとした古酒ならではの味わいを楽しめます。
水割りで飲むときの美味しさの目安は3:7、オンザロックでなら、古酒らしい芳醇な香りと、ひんやりとした喉越しを一緒に楽しめます。
お湯割りは、先にお湯を入れたところに泡盛を足して、3分ほど待って飲むとよいでしょう。どんな料理にも合わせやすいお酒です。
Amazonでレビュー高評価のおすすめ商品その3:今帰仁酒造 泡盛 千年の響 長期熟成古酒 [ 焼酎 25度 沖縄県 720ml ]
1948年創業の今帰仁酒造という蔵元の泡盛です。樫樽を使い、長期熟成させることで洋酒のような独特の味わいを持つ古酒です。
樽由来の琥珀色が特徴的な泡盛です。自然豊かな今帰仁の水や空気を始めとする要素と、杜氏の技で作り上げられた古酒です。
芋焼酎よりも強くない、程よい香りが飲みやすく、さっぱりとしたコクがあります。
雑味はなく切れがあってシャープな飲みくちで、洋酒に例えられるその風味の通り、ウイスキーと同じくオンザロックで飲むのに適しています。25度の本品の他にも、43度のものがあります。
Amazonでレビュー高評価のおすすめ商品その4:崎元 与那国 クバ巻 60度 600ml [泡盛/沖縄県]
与那国島の特許で、島の蒸留所だけでしか製造が許可されていない「花酒」という泡盛です。与那国島から110キロ離れた台湾の酒文化の影響を強く受けています。
蒸留時に「ハナサキ」と呼称される初留部分だけを抜き取って使用、割り水を入れることなく無濾過のままの原酒を使って造られる貴重な泡盛です。
なんと言っても、アルコール度数60%という高さが最大の特徴。しかし、その味わいは濃厚で花のような香りが広がる甘くて芳醇な味わいとなっています。
まろやかで度数の高さを感じさせない飲み口と、キレの良さを味わうこともできます。少量を舌の上で転がせば、花酒が口のなかでフワっと気化する香りを体験できる、日本国内で生産される、最も度数の高いお酒です。
アルコール度数が高いお酒ですが、その味の真価が発揮されるストレートがおすすめの飲み方です。ロックや水割りにしても、十分手応えを感じられる味わいとなっています。
Amazonでレビュー高評価のおすすめ商品その5:琉球泡盛 海乃邦 12年貯蔵古酒 [ 焼酎 30度 沖縄県 720ml ]
沖縄県酒造協同組合は、組合員である蔵元が造る泡盛を長期貯蔵して「古酒」とし、良質な泡盛の県外出荷と、原料米などの資材の共同購買を行うことで業界の安定と地位向上を図る目的で、沖縄県内の泡盛の蔵元46社により結成された組合です。
「海乃邦」はその沖縄県酒造協同組合が造る古酒泡盛です。
良質の古酒原酒を12年間の貯蔵熟成で仕上げた古酒泡盛です。海乃邦43度10年のまろやかな舌触りを受け継ぎながら、より長期の熟成を経ることで、さらに円熟した味わいに仕上がっています。
水割りにすれば、和洋中どんな料理にも合うので、食中酒に合っている他、ロックでは芳醇な香りと深い味を、ソーダ割にはレモンやライム、沖縄ならではの柑橘類であるシークヮーサーなどを使うとさわやかでライトな飲み口になります。寒い日にはお湯割りもおすすめ。
Amazonでおすすめ商品の泡盛・古酒を購入する際の注意点
Amazonおすすめ商品を購入する際には、法律の規定により、20歳未満の購入はできません。また、20歳未満の飲酒も禁止されています。
購入には年齢確認が求められます。ラベルやキャップ、シール等の色・デザインが変更されている場合もあります
まとめ
泡盛は、蔵元毎に際立った特徴を持つお酒です。Amazonレビュー高評価のものなどから、ひとつの銘柄だけではなく色々呑み比べてみて、自分好みの泡盛や古酒を探すのも楽しいでしょう。